タイヤ交換をする際には、ゴム部分だけでなくホイールの点検も併せて行うことが大切です。ホイールが傷んでいると、タイヤのゴムが新しくても重大な事故を起こしてしまう可能性があります。
今回はホイールを交換するタイミングなどをご紹介します。タイヤ交換を考えている方はぜひご一読ください。
目次
ホイールの種類と特徴
車を走らせるために重要なパーツの一つであるホイールには、種類があります。それぞれ違った特徴をもつアルミとスチールのホイールについて見ていきましょう。
アルミホイールとは
アルミホイールは、軽くて加工がしやすいアルミ合金を使ったホイールです。アルミホイールの登場で、ホイールのデザイン性は一気に高まりました。
また、アルミは放熱性が高くサビにくいという特徴があるので、機能的にも優秀です。スチールホイールと比べると価格が高い傾向にありますが、デザイン性や機能面の利点を考慮し、アルミホイールを選択する人は多いでしょう。
スチールホイールとは
スチールホイールは、価格が安くて丈夫な鋼鉄を使って作られたホイールです。コストパフォーマンスがよく、バスやトラック、タクシー、営業車など幅広い車のタイヤに使われています。鉄は性質上、アルミと比べるとデザイン性の高いホイールを作ることは難しいので、ホイールキャップやホイールカバーを装着することもあります。
使用していくなかで錆びることがあるかもしれませんが、錆を落として再塗装をすればまた綺麗な状態で使うことができるので問題ありません。
ホイールに寿命はある?
安全な走行や見た目の美しさという点で、ホイールに寿命はあるのか、詳しく見ていきましょう。
ホイールに寿命という考え方はない
ホイールは、素材がアルミでもスチールでもかなり長く使うことができ、一般的にはホイールに寿命という考え方はありません。事故などを起こさず普通に走行しメンテナンスを行っていれば、数十年単位で使用することが可能です。しかし、走行している際に受ける衝撃や腐食などで変形・劣化してしまうこともあるので、状態によっては交換することをおすすめします。
ホイールの交換を検討すべきタイミング
半永久的に使えるともいえるホイールですが、もちろん状態によっては安全のために交換する必要があります。
ここからは、どのようなことが原因でホイールを交換することになるのかご紹介します。
①傷
軽くこすった程度の擦り傷で問題になることはあまりありませんが、大きな傷ができてしまった場合は、回転バランスが乱れたり空気漏れが起こる原因になることがあります。
また、塗装の剥がれは腐食の原因ともなるので注意が必要です。大きな傷がある場合には、タイヤ交換時に合わせて点検を依頼するようにしましょう。
②劣化・腐食
鉄・アルミといった素材を問わず、凍結防止剤などの付着が原因で塗装が劣化したり、内部の金属が腐食することがあります。
ホイールとタイヤが密着する部分に腐食や劣化が発生すると、タイヤとの密着度が下がり空気が漏れる場合があるので要注意です。
また車体との密着部分に腐食や劣化が発生すると、車体との密着度が下がり、最悪の場合はホイールが脱落するなどの事故につながる恐れもあり非常に危険です。
表面の塗装が白っぽくなっていたり、剝がれたり割れたりしている、錆が発生している、などの症状があれば劣化の可能性があるため、点検を依頼しましょう。
③曲がり/割れなどの損傷
高い速度で段差を乗り越えたり、何かにぶつけたりした場合、ホイールに曲がりや割れが発生することがあります。
曲がりが発生しているとハンドルに振動が生じるなどの症状が、割れが発生している場合には空気が漏れるなどの症状がでます。
外から見て異常がなくても、内側の見えない部分が破損していることもあるので、心当たりがある場合は早急に点検を依頼することをおすすめします。
ホイールを交換しないとどうなる?
ホイールに変形や破損があると、空気が漏れたり、正常に回転できず大変危険です。大きく歪んだりひび割れたりしているホイールは、すぐに交換しましょう。
また、腐食や劣化が起きているホイールは見た目が悪いだけでなく、空気漏れなどのトラブルにつながる危険性もあります。車体との密着性も低下し、脱落などの事故を起こしかねません。タイヤ交換の際には内部まで点検してもらい、ホイールの交換が必要かどうかをチェックしてもらうことをおすすめします。
ホイールをより長持ちさせる方法
気に入っているホイールを長く使うために、気を付けるべき3つのポイントをご紹介します。
こまめな掃除
ホイールの腐食や劣化の原因となるのは、塩分や汚れです。定期的に水や洗剤を使ってこまめに掃除をしておくことで、ホイールをより長く使うことができます。
コーティング
アルミホイールを汚れにくくする方法が、コーティングです。シリコンやガラス皮膜によってホイールの表面をコートすると普段の掃除もしやすくなり、腐食や劣化の予防につながります。
走行時の注意点
ホイールをより長く使うために、普段から丁寧な運転を心がけましょう。幅寄せは傷がつかないように気を付けるほか、衝撃を受けると見た目には傷がなくても変形してしまっていることもあります。段差を乗り越えるときもゆっくり走ることが大切です。
まとめ
ホイールは長持ちするパーツとはいえ、気づかないうちに破損や劣化が進んでいることがあります。らくらく持込タイヤ市場では、タイヤやホイールに詳しいベテランスタッフがタイヤ組み換え作業を行います。ホイールの状態が気になったら、ぜひお気軽にご相談ください。