タイヤが劣化し、タイヤ交換を検討する際にはタイヤそのものに加え、取り付けるための工賃についても調べなくてはなりません。
タイヤの交換工賃を調べると「組み換え」「付け替え」「履き替え」「脱着」などの様々なワードが出てきます。タイヤを購入して取り付ける場合、どれを選ぶべきなのか?タイヤ組み換えをメインにほかの方法との違いについてご紹介します。
目次
タイヤ組み換えとは
まずはタイヤ組み換えについてご紹介します。
タイヤ組み換えとは?
タイヤ組み換えとは、いま履いているホイールをそのまま使用し、タイヤのゴム部分のみを交換する作業の事を言います。一般的にイメージするタイヤ交換とはこの「タイヤ組み換え」を指すことが多く、新しいタイヤを購入して交換する場合はこれに該当します。タイヤ組み換え作業は、タイヤとホイールを分解したり組み立てたりするために専用の機械や技術が必要になるため、個人で行う事は困難です。タイヤ専門店等に依頼しましょう。
タイヤ組み換え作業
タイヤ組み換え作業の主な工程は以下です。
1.車体からタイヤ・ホイールを取り外す
車体をジャッキアップし、ホイールナットを緩めてタイヤ・ホイールを取り外します。
2.タイヤを組み替える
タイヤチェンジャーという専用の機械を使用して、古いタイヤを金属製のホイール部分から取り外し、新しいタイヤを組み付けます。
専門技術が必要な作業ですので、慣れていない人が作業するとタイヤやホイールを破損する場合があります。
3.空気圧を調整する
新しいタイヤを組み込んだら、車両規定に合わせて空気や窒素ガスを充てんします。
空気圧の充填は簡単に見えますが、高圧の気体を扱うため非常に危険な作業でもあります。万一タイヤが破裂すれば死亡事故などにつながる可能性があるため、専門の教育を受けた者が行うことになっています。
4.バランス調整
バランサーという機械を使用して、タイヤとホイールの重心の調整を行います。この作業を行わないとタイヤが異常振動し、走行中にハンドルがブレたり、足回りの故障などにつながる場合もあるため、バランス調整は必ず実施する必要があります。
5.車体に取り付け
組みあがったタイヤ・ホイールを車体に取り付けます。取り付け時には安全のために車種ごとに決まった規定トルクで取り付ける必要があります。
タイヤ組み換えにかかる費用
タイヤ組み換えの工賃は車種やタイヤのサイズ、店舗によって異なります。
ここでは、自身でタイヤを購入して店舗に持ち込む場合の工賃相場を簡単に紹介します。
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【タイヤ1本あたりの交換工賃相場】
・タイヤ専門店: 2,000~5,000円程度
・カー用品店: 2,000円~8,000円程度
・ガソリンスタンド: 2,000~7,500円程度
・カーディーラー: 3,000~8,000円程度
・持ち込みタイヤ交換専門店: 1,500~3,000円程度
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業者によっては、ネットなどで購入したタイヤを持ち込んで交換する場合、店舗で購入してそのまま取り付ける場合に比べて工賃が倍程度かかることもあります。
自身でタイヤを持ち込んで交換したい場合は、持ち込みに特化していて且つ費用を抑えることができる持ち込みタイヤ交換専門店を利用することをおすすめします。
持ち込みタイヤ交換専門店以外では、そもそも持ち込みタイヤの交換に対応している店舗かどうかも含め、事前に確認をしましょう。
タイヤ交換の時期
今回解説した「タイヤ組み換え」ですが、そもそもタイヤ交換は何を目安に検討すればよいのでしょうか?
一番確実なのは、タイヤ専門店等で使用中のタイヤの状態を点検する事です。摩耗度合いやゴムの劣化状況から、最適な交換時期などを提案してもらうことが出来ます。
自身で確認する目安としては、使用年数・走行距離である程度判断できます。
普通車の使用年数で判断する場合は、3~5年程度でゴムの劣化が進行するため、それを目安にしてください。
走行距離の場合は3万~5万Km程度が交換時期の目安になります。
ただし、タイヤの摩耗限界を示すスリップサインが露出していたり、雨天時の滑りやすさなどを感じるようになったら、上記の目安に関わらず早急に交換が必要です。
前回のタイヤ交換・タイヤ組み換えから3年程度経過していれば、車をあまり使用していなくても劣化等の可能性があるため点検を依頼しましょう。
タイヤ組み換えは自分でできる?
タイヤ組み換えをする際には、大前提として空気圧を充填できるコンプレッサー等の設備が必要になります。さらにタイヤチェンジャー・バランサーなど専用の機械と、それを使う技術、車を安全にジャッキアップ出来る環境も不可欠です。
タイヤショップで働くプロでも、自宅などでタイヤ組み換えを行う人はほとんどいません。個人でタイヤ組み換えを行うは大変困難です。
タイヤ組み換えと混同されやすいもの
タイヤ組み換えと混同されやすいものについて2つご紹介いたします。
タイヤ脱着とは?
タイヤ脱着とは、ホイールごとタイヤを付け替える作業のことです。「履き替え」や「付け替え」と呼ばれることもあります。 ホイール付きのスタッドレスタイヤと夏タイヤとの履き替えなどがこれに該当します。 脱着工賃はお店や車種等により大きく異なりますが、1台分で3,000円~8,000円程度が相場と言えそうです。
タイヤ交換とは?
タイヤ交換とは、タイヤを取り付ける一連の工程の総称のため、本来は上記の「タイヤ組み換え」も「タイヤ脱着」もタイヤ交換の一部という事になりますが、一般的に「タイヤ交換」とは「タイヤを購入し、タイヤ組み換えを行う事」を指すことが多いようです。
タイヤ組み換えの注意点
主な注意点を3つご紹介いたします。
タイヤ組み換えと同時に行いたいこと
≪バランス調整≫
上述したようにタイヤ組み換えの際は、異常振動などを防ぐために必ずバランス調整を行いましょう。一般的な業者では組み換え工賃にバランス調整が含まれていますが、一部バランス調整が別料金の店も存在しますので注意しましょう。
≪エアバルブ交換≫
エアバルブはタイヤに空気を入れるための空気口の役割を持つ消耗部品です。ゴム製品のため紫外線等で劣化するので、交換しないと空気が漏れる場合があります。タイヤ組み換え時には必ず交換しましょう。エアバルブ交換は一般的に工賃には含まれないため、作業時に別途依頼する必要があります。部品代は1個300円~500円程度です。一般的に、タイヤ組み換え時に併せて依頼すれば費用は部品代のみなので、別途で工賃が追加されることはほとんどないでしょう。
≪窒素ガス≫
タイヤの空気圧を下がりにくくする効果のある窒素ガスの充てんも、安心して走行するためにおすすめです。こちらもエアバルブ交換と同様、一般的にはオプションになります。
タイヤ持ち込みでのタイヤ組み換えはできる?
インターネットや他店などで購入したタイヤの持ち込みタイヤ交換に対応している店舗もあります。
ただし、すべての業者がタイヤの持ち込み交換に対応しているわけではありません。持ち込みタイヤでの組み換え作業を依頼したい場合、「タイヤ持ち込みOK」「タイヤ直送可能」などとうたっている業者を探しましょう。
また、技術レベルも店による差が大きいのでよく確認してください。大口径・輸入車・ランフラットタイヤなどに対応していない店舗は技術か設備のレベルに問題があると言えそうです。
さらに、持ち込み対応が可能といっても、工賃が極端な割高設定になっていたり、実質お断りという店もあるため注意が必要です。
タイヤのサイズと種類をよく確認する
店舗でタイヤを購入する場合は問題ありませんが、インターネット等で自分で選ぶ場合にはサイズや種類に気をつけましょう。
特別な理由が無ければ、今履いているタイヤのサイズと全く同じものを選ぶのが基本になります。
また、タイヤの種類についても以下のように様々な規格があるので用途を間違えないようにしましょう。
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≪規格≫乗用車用/商用車用
≪用途≫サマー/スタッドレス/オールシーズン
≪路面≫舗装路用/軽悪路用/泥道用
≪専用品≫ミニバン専用/自動車メーカー承認
≪特殊≫ランフラット/シールタイヤ
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用途の異なるタイヤを無理に使用すると、車検に通らなかったり、不具合が起きる場合もあるのでよく確認しましょう。
まとめ|タイヤ組み換えなら持ち込みがおすすめ!
タイヤ組み換えの工賃は車種やタイヤのサイズ、店舗によって異なるため、タイヤ組み換え時期が近くなったら各店舗の工賃をリサーチしておきましょう。
持ち込みを検討している場合は、工賃だけでなく持ち込み可能かどうかも確認しておく必要があります。
また、工賃を節約したいからといって、自分でタイヤ組み換えを行うのはおすすめできません。実際にタイヤ組み換えをしようとすると専用の工具や、個人では用意が難しい機械が必要になるため、かえってコストがかかってしまいます。専門技術が必要であり安全面の保証もないため、無理せず最初から業者に依頼しましょう。
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